隣のお婆さんは遠慮がない

少し前に隣のSさんに、畑の水タンクに水を入れてもらった。
わざわざ川の水を汲んでトラックで運んでくれたらしい。
そのお礼に母が、ビール缶6本と、牛肉炒めを持って行った。
なぜ料理を持って行くかというと、そこの主婦はあまり料理を作らないらしい。
主婦といってもSさんの奥さんではなく、母親のお婆さんなのだが、料理が好きではないようだ。
母の話では、いつも出来合いを買ってくるか、あるもので食事を済ませてしまうとか。
そのため、買って来た肉のパックをそのまま渡すよりも、調理してやったほうがいいと母は言う。
そして母が持って行ったところ、そこのお婆さんが今度はうちに来たそうな。
なんでもお返しに、また卵と豚肉のパックを持って来たらしい。
田舎では義理が多いのでそういう光景は珍しくはない。
だが、そのお婆さんは母にこう言ったという。
「今回(持って来てくれた料理の)肉は少なかったなあ」
それを聞いた母は当然思った。
「礼に持って行ったのに、よくもまあそんなことが言えるものだ」と。
しかし、母も負けてはいない。
お婆さんの持って来た肉に対して「うちはあまり肉を食べないんだよ」と言い返したらしい。
そしたら、お婆さんは「うちは牛は食うが、豚は食わない」と平然と言ったそうで、これには母も呆れたそうだ。